第6章:リターンは、行動量とリスクで決まる

最初に決めるべきことは、一つしかありません。あなたは、どれくらいの利回りを狙いたいのか。

ReINNが把握している実例で見ると、この数字の幅は驚くほど大きく開いています。

【エリアごとの利回りの違い】

同じ「民泊投資」という言葉の中に、9%と100%超が同居しているのです。この差は、立地の運や偶然で生まれているのではありません。行動量とリスクを、どれだけ厚く投じたかの差です。

東京都のように、すでに情報が行き渡り、競合もひしめくエリアで、ポータルサイトに出ている物件を普通に買えば、利回りはおよそ9%というマーケットの相場に収斂します。行動量もリスクも、平均的な水準で戦っている状態です。一方、静岡や群馬のように、まだ情報が薄く、地場を歩かなければ良い物件に出会えないエリアに踏み込み、なおかつ許認可未整備の物件にリスクを取って手を出せば、利回りは20%、さらにその先へとスライドしていきます。100%超という事例は、その先端にある、行動量とリスクを極限まで投じた結果です。

ここで注意したいのは、「狙いたい利回り」と「実際にやっていること」がズレる人が多いという点です。たとえば「100%の利回りを狙いたい」と言いながら、実際にやっているのはポータルサイトを眺めるだけ、リスクの高い物件は避けて通る、という行動だとします。であれば、出てくる結果も相場通り、つまり東京であれば9%前後、地方でも20%に収束します。口で言っている目標と、実際に投じている行動量・リスクの水準が一致していなければ、結果は後者(実際の行動)の水準に落ち着くのです。

まずはこの章の時点で、自分が狙う利回りのレンジを、正直に数字で決めてください。9%で満足するのか、20%を狙いにいくのか、それとも100%を目指して行動量とリスクを最大化するのか。その数字が、次の章以降で「では、その利回りを取りにいくために、何を投じるべきか」を考える出発点になります。

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