資金という手札が薄い人、あるいは資金があってもまだ純資産3億円のラインに届かない人。そういう人たちにとって、残された最大の武器が行動量です。
民泊・旅館業の物件探索は、通常の不動産仲介会社では対応していないケースも多く、探し方によって成果が大きく左右されます。
【民泊・旅館業の物件探索方法別のメリット・デメリット】

民泊・旅館業の物件探しで本当に良いものに出会う人は、例外なくある共通点を持っています。地場の不動産会社を一軒一軒訪ね、登記簿謄本を上げて所有者を特定し、そもそも売りに出てすらいない物件にまでたどり着いている、という点です。
これは大げさな話ではありません。ポータルサイトに載っている時点で、その物件はすでに大勢の目に晒されています。良い条件であればあるほど、早い者勝ちで消えていく。本当に条件の良い物件、つまり許認可の見込みが高く、価格も相場より安いという物件は、多くの場合、そもそも市場に出てくる前に、地場を歩き回っている人の手に渡っています。
手間をかければ、とんでもないお宝に巡り合える。これは決して比喩ではありません。空き家バンクにすら登録されていない物件、相続を機に持て余している実家、地元の不動産会社の引き出しの中でしか動いていない情報。こうしたものにアクセスできるかどうかは、完全に行動量の差で決まります。
逆に言えば、行動しなければ、良い物件には一生出会えません。ポータルサイトを眺めているだけの人と、実際に現地に足を運び、謄本を取り、所有者に手紙を書き、地場の不動産会社と関係を築いていく人とでは、見えている物件市場そのものが違います。同じ日本国内にいながら、まったく別の物件プールを見ているのです。
資金で殴れないなら、行動量で殴るしかありません。そしてこの行動量だけは、純資産がいくらであっても、今日から誰でも投入できる資源です。
物件を確保できても、まだ勝負は終わりません。次章では、運営というもう一つの場面で、行動量をどう配分するかを見ていきましょう。


