【2025年最新】民泊予約サイト(OTA)のおすすめは?手数料や選び方・登録方法を徹底解説

【免責事項】
・本記事における「民泊」とは、住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊事業、旅館業法に基づく簡易宿所営業、および特区民泊制度のいずれも含む総称です。
・本記事の内容は、2025年10月時点で確認可能な法令・制度・サービス内容等に基づき作成しています。最新の法令や制度、各サービスの詳細については、必ず各自治体や事業者の公式ホームページにてご確認ください。

民泊運営を始める際、または既存の運営を見直す際に多くの場合直面するのが「どの民泊予約サイト(OTA)に掲載するか」という選択です。

本記事では、民泊運営者が知っておくべきOTAの選び方を5つの視点から解説し、特徴ごとにおすすめの予約サイトをご紹介いたします。

【この記事でわかること】

  • 民泊予約サイト(OTA)の特徴と選び方の5つの評価軸
  • 主要6サイト(Airbnb・楽天トラベル・Booking.comなど)の比較ポイント
  • 物件タイプ・運営規模別の最適な掲載戦略
目次

広がる民泊予約サイトの選択肢

Airbnbだけじゃない!2025年最新の民泊予約サイトのトレンド

日本の民泊市場はインバウンド需要の増加に伴い、毎年成長を続けています。

この成長を支えているのが、多様化する民泊予約サイト(OTA)の存在です。かつては「民泊=Airbnb」というイメージが強かったものの、現在では多くの国内外の大手旅行サイトが民泊分野に本格参入しています。

民泊運営者にとって、自身の物件に合ったサイトを選ぶことが収益最大化の鍵となっています。

複数サイトへの掲載により、異なるユーザー層からの予約を獲得でき、閑散期の稼働率向上や収益の安定化が期待できる可能性があります。各予約サイトの特徴を活かしながら自身の物件に合うサイトに登録することがおすすめです。

民泊予約サイトを選ぶ5つの評価軸

民泊サイトを選ぶ際には、手数料の安さや印象だけで判断するのではなく、総合的な評価が必要です。ここでは、実務上重要な5つの評価軸を解説します。

①手数料構造と収益性へのOTA

各OTAの手数料率は大きく分けて以下の2タイプに分類されます。

ホスト負担型(ホストオンリー):ホスト側のみが手数料を負担する方式です。手数料率は概ね14〜16%程度で、ゲストが支払う金額には手数料が含まれません。

分割負担型:ホストとゲストの双方が手数料を分担する方式です。Airbnbの標準設定がこれに該当し、ホスト3%、ゲスト14.1%〜16.5%の負担となります。

参考:「Airbnbのホストサービス料の金額は?」|Airbnb

②集客力とターゲット層の適合性

各OTAにはユーザー層の違いがあります。自身の物件のコンセプトやターゲットとマッチしたサイトを選ぶことが集客成功の鍵です。

③管理機能の使いやすさ

日常的な運営業務の効率は、各OTAの管理画面(ホストダッシュボード)の使いやすさに大きく影響されます。

機能重要視するポイント
予約管理機能予約処理のスムーズさ
カレンダーの見やすさ
検索機能の充実度
料金設定の柔軟性曜日/季節別の料金、長期/早期割引など細かい設定が可能か
メッセージ機能自動返信、定型文登録、多言語翻訳などのサポート機能
分析・レポート機能売上、稼働率、競合比較など運営改善に役立つデータが得られるか

複数サイトを運営する場合サイトコントローラー(一元管理システム)を導入すると手間を大幅に削減できます。

④サポート体制の充実度

トラブル発生時やシステム上の問題が生じた際のサポート体制は、安定運営の要です。

評価項目チェックポイント
対応時間24時間365日対応か
時差を考慮できているか
対応言語日本語サポートが充実しているか
問い合わせ方法緊急時に電話対応が可能か (電話、メール、チャットなど)
ホスト保護物件損害やトラブル時の補償制度の有無と内容

初心者運営者の場合は、日本語サポートが充実したサイトから始めることをおすすめします。

⑤法的コンプライアンス対応

コンプライアンス項目チェックポイント
届出番号の確認住宅宿泊事業法/旅館業法/トック民泊などの適法な許可番号の確認が必須か
営業日数制限の管理住宅宿泊事業法では年間180日制限(住宅宿泊事業法第2条第3項、同法施行令)などあるが、自動で追跡/管理できるか
自治体規制への対応自治体ごとの追加規制に関する情報提供やサポートがあるか
例:京都市では住居専用地域での営業が1月15日〜3月16日のみに制限されています
(2025年9月時点)
ゲスト情報の管理法令で定められた宿泊者名簿の作成・保管機能があるか

法的トラブルは運営継続に関わる重大問題です。コンプライアンスサポートが充実したOTAを選ぶことで、リスクを軽減できます。

主要民泊サイト(OTA)6個の特徴比較

ここでは、国内で利用可能な主要OTAの特徴を個別に解説します。自施設に合ったサイト選びの参考にしてください。

【Airbnb】:世界最大手の民泊予約サイト

主な特徴は圧倒的なブランド認知度と集客力です。特に海外からの訪日観光客の多くが最初に検索するプラットフォームです。スーパーホストプログラムにより、優良ホストには検索結果での優遇表示や専用サポートなどの特典が提供されます。

参考:ホーム|Airbnb

【楽天トラベル】国内旅行者の集客のおすすめ

楽天カード利用でポイント還元率が高まるため、楽天経済圏との連携が主な特徴です。国内の法規制への理解も深く、コンプライアンス面でのサポートも安心できます。またファミリー層やグループ旅行での予約が多い傾向があり、地方観光地や温泉地での集客力にも優れています。

参考:ホーム|Rakuten Travel

【Booking.com】ホテル系サイトの民泊参入

世界最大級の宿泊予約サイトとしての集客力を民泊でも活用できる点が主な特徴です。ビジネス利用での知名度が高く、都市部物件の平日稼働率向上に貢献します。また、Booking.comは自社でマーケティング投資を積極的に行っており、ホストは自ら広告費をかけなくても一定の露出が期待できます。

参考:ホーム|Booking.com

【Agoda】アジア中心に展開

東南アジア・東アジアからの訪日客に対する圧倒的な集客力が特徴です。料金設定の柔軟性が高く、クーポン・プロモーション・セール価格などの設定が容易です。価格重視の層が多いため、戦略的な価格設定により予約数を伸ばせます。決済方法も多様で、アジア各国の主要な決済手段に対応しています。

参考:ホーム|Agoda

【じゃらん】リクルート系の信頼性

国内最大級の宿泊予約サイトとしての圧倒的な集客力が主な特徴です。Pontaポイント還元率が高く、週末や連休期間の稼働率向上に大きく貢献します。リクルートIDで簡単にログイン・予約できる利便性も予約率を高めています。じゃらんの特集記事やランキングに掲載されると、大きな集客効果が期待できます。

参考:ホーム|じゃらん

物件タイプおすすめ民泊予約サイト

民泊物件のタイプや立地特性、ターゲットによって、相性の良いOTAは異なります。ここでは各物件タイプ・立地・ターゲットごとにおすすめなサイトを表でご紹介します。

OTAサイト名都市部高単価
物件向け
地方・観光地向けファミリー・
長期滞在向け
ビジネス利用向け
Airbnb○(Airbnb Luxeが特に)
楽天トラベル
Booking.com
Agoda
じゃらん

運営タイプ別民泊予約サイトの選び方

初心者向けの選び方

ステップ1:1つのサイトから始める

以下が推奨サイトです。

Airbnb: 世界最大手で情報が豊富。操作方法の解説記事や動画も多い。

楽天トラベル/じゃらん(国内ゲスト重視の場合): 日本語サポートが充実しており、国内旅行者メインで海外ゲスト対応の不安がない方に適しています。

ステップ2:運営に慣れたら2つ目のサイトを追加&サイトコントローラー導入

1つ目のサイトで3ヶ月程度運営し、予約管理やゲスト対応に慣れてきたら、2つ目のサイトを追加します。

運営するサイトが2つ以上になったタイミングでサイトコントローラーの導入を検討しましょう。

本格運営・複数物件運営者向けの選び方

ステップ1:物件タイプ別のサイト組み合わせを設計

保有する物件のタイプ(都市部/地方、高単価/中価格帯、ファミリー向け/ビジネス向けなど)に応じて、各物件に最適なサイトの組み合わせを設計します。

例:ビジネス向け物件→Booking.com
  地方ファミリー向け物件 → じゃらん、楽天トラベル

ステップ2:サイトコントローラー前提での運営設計

複数物件×複数サイトの運営では、サイトコントローラーの導入が必要です。予約管理、在庫連携、料金設定などを一元管理できるシステムを選定します。

主要なサイトコントローラーには以下があります。

・AirHost:予約管理に加え、清掃管理、売上レポート、スマートロック連携など、運営に必要な機能をオールインワンで提供
・手間いらず: 国内OTAに強く、じゃらん・楽天トラベルとの連携に優れる
・ねっぱん!++:中小規模の運営者向けで、コストパフォーマンスに優れる

ステップ3:データ分析による最適化

各OTAからの予約データ、売上データ、稼働率データなどを定期的に分析し、サイトの組み合わせを最適化します。

分析ポイント:OTA別の予約単価・稼働率貢献度・手数料対効果・ゲスト属性

本格運営者の戦略ポイント

①直接予約の獲得
 OTA手数料コストを削減できるため
②OTA担当者との関係構築
 大手OTAには法人営業担当者がおり、優良な運営者には掲載順位の優遇やプロモーション支援などの    
 特典があります。定期的なコミュニケーションを通じて関係を構築しましょう
③季節・イベント別のサイト使い分け
 桜・紅葉シーズンは海外向けOTA、年末年始は国内向けOTAを強化するなど、時期に応じた戦略を
 立てます

よくある質問と解決策

複数の予約サイトを運営する場合、特別な費用はかかりますか?

はい。予約を一元管理する「サイトコントローラー」の利用料が、一般的に月額3,000円〜15,000円程度かかります。詳しくは、各サイトコントローラーを提供するサービスの公式HPをご確認ください。

レビューが貯まるまでにどれくらい期間が必要ですか?

レビューが蓄積されるまでには3〜6ヶ月間程かかります。この期間は収益が上がりにくいため、長期的な視点で運営しましょう。

ゲストが部屋の備品を壊した場合、OTAは補償してくれますか?

Airbnbの「ホスト保証」など一部補償はありますが、審査や多くの制約があり、全額補償されるとは限りません。

騒音などの近隣トラブルについて、OTAは対応してくれますか?

いいえ。近隣トラブルや法令違反は、ホスト自身の責任で解決する必要があります。

ReINNなら最適な民泊運営をトータルサポート

このように、国内で利用できる民泊予約サイトは多岐にわたり、あなたの物件の特性にあったOTAの選定が集客で非常に重要になります。

東急不動産ホールディングスグループのReINN株式会社では、民泊の開業から運営までを包括的に支援しております。

「自分の物件に合うサイトは?」

「複数サイトの管理方法が分からない」

「予約が少なくて困っている」

「繁忙期と閑散期に合わせた料金戦略を相談したい」

このような悩みがあれば、ぜひReINNに無料でご相談ください。OTAの運用に強い、適切な民泊の運営代行業者をご紹介いたします。

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