株式会社GRACES|「日本の良さを、民泊で再発見してほしい」― 10年の現場経験と丁寧なおもてなしで、オーナーとゲストをつなぐ運営代行

東急不動産ホールディングスグループが運営する民泊開業・運営プラットフォーム「ReINN」では、30社以上の代行会社と提携し、オーナー様のご希望に沿った最適な代行会社をご紹介しています。本連載では、「ReINN Partners Interview」と題し、オーナー様に寄り添いながら日々の運営を担う事業者の声を、ありのままにお届けします。

今回ご登場いただくのは、2016年の法人化以来、民泊黎明期から一貫して現場に立ち続けてきた株式会社GRACESの代表・吉岡さん。約30軒を担当し、代表自身がすべての案件のやり取りに関わるという丁寧な運営スタイルが特徴です。ガイドブックへの徹底的なこだわり、情報の透明性、そして「おもてなし」を体現する姿勢が、オーナーとゲストの双方から信頼を集めています。

本記事では、吉岡さんが民泊に関わり始めた原点から、現在の運営における強みや哲学、これから民泊を始めるオーナーへのアドバイスまで、率直にお話しいただきました。


この記事の執筆者

ReINN

■ この記事の執筆者
ReINN株式会社/東急不動産ホールディングスグループ
民泊メディア編集部 マーケティングマネージャー
民泊領域に特化した専門編集チームとして、行政手続き・運営ノウハウ・物件選定など、開業から運営・売却までを一気通貫でサポートする情報を発信。営業現場で蓄積された実データと最新トレンドを基に、オーナーの意思決定を支えるコンテンツを企画・編集している。

【免責事項】
・本記事における「民泊」とは、住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊事業、旅館業法に基づく簡易宿所営業、および特区民泊制度のいずれも含む総称です。
・本記事の内容は、2026年5月時点で確認可能な法令・制度・サービス内容等に基づき作成しています。最新の法令や制度、各サービスの詳細については、必ず各自治体や事業者の公式ホームページにてご確認ください。
・本記事で紹介している投資手法や運営実績は、個人の経験および特定の物件における事例であり、将来の確実な利益や投資成果を保証するものではありません。民泊投資には空室リスクや価格変動リスク等が存在するため、実際の投資判断はご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

目次

世界の人と自然につながる ── 民泊に感じた可能性

―― 民泊を始められた経緯を教えてください。

吉岡さん: 父が不動産業を営んでいて、漠然と不動産への興味はありました。新卒では物流系の会社に勤めていたのですが、業務内容とのギャップもあり退職。その後、留学した経験から日本文化を広める事業がしたいと思っていた頃、シングルマザーのシェアハウスを経営している友人から「英語ができるなら、Airbnbというビジネスを一緒にやろう」と声をかけてもらいました。

当時は2014年で、Airbnbが日本に本格上陸する前。民泊の運営代行という概念すら存在しない時代で、友人と一緒に物件を運営していました。これがすごく楽しくて。例えば、着物姿のアカウント写真を見て「2人に会いに来た」というゲストもいて、今でもそのつながりが続いています。赤ちゃん連れで泊まりに来たゲストと夜ご飯をご一緒した時、「ベビーカーを持って来られなくて、ずっと抱っこしながら観光しているの」と言われたことがありました。それならと客室にベビーカーをご用意したところ、とても喜んでいただけて。そんなふうにゲストの困りごとに応えて喜んでもらえることが、私が民泊に魅了された原点かもしれません。

その後、周囲からどんどんと運営委託のお声がかかるようになり、2016年4月に法人化しました。

はじめての民泊でも安心の運営を ── 柔軟なコミュニケーションでオーナー様に寄り添う

―― 運営代行サービスではどのような内容を提供していますか。

吉岡さん: 相談に来る方の多くは「民泊をやってみたいけど、何から始めればいいかわからない」という段階。所有物件を持つオーナーさんが多いので、旅館業ライセンスの取得フローから初期セットアップまでアクションプランを一緒に考えます。インテリアコーディネート、ガイドブック作成、OTAへの掲載、ゲスト対応、清掃管理と、必要であればすべて担います。

特に弊社の特徴は柔軟さにあると思います。まずオーナーさんの「どうしたいか」を聞いてから提案します。丸投げしたい方にはそのように対応しますし、自分の意見を反映させたいという方のサポートもします。

運営面では、プロのカメラマンに撮影してもらっていない物件には写真の差し替えを提案したり、物件のWebサイトを作ってGoogleマイビジネスに掲載したりといった取り組みも進めています。最近シリコンバレーで起業している方から「海外ではOTAよりもAIに宿のおすすめを聞いて探している人が増えている」と聞きまして、OTAだけでなくAIにもおすすめしてもらえるような情報発信が必要だというアドバイスをもらいました。なるべくそうした取り組みをオーナーさんにもご提案しながら、進めていきたいと考えています。

代表が全案件に入る ── 即レスと情報透明性へのこだわり

―― オーナーさんとのコミュニケーションで意識されていることを教えてください。

吉岡さん: 私がすべての案件のLINEグループに入っていて、オーナーさんから連絡があればなるべく即レスすることを大事にしています。連絡が来ないというのは信頼を壊すことだと思っていて、スタッフには日々レビューの確認・返答をルーティン業務として組み込んでいます。

情報の透明性という点でも、ゲスト管理表と収支管理表は、すべてスプレッドシートでオーナーさんに共有しています。どのゲストが何日滞在しているかをリアルタイムで確認でき、AirbnbやBooking.comの入金明細との照合もできるようにしています。月に1回PDFが届くだけでは、オーナーさんが見たいときに見られませんし、自分で分析もできない。情報をオープンにすることが、長期的な信頼の基盤だと考えています。

ガイドブックが守る、おもてなしの品質 ── ホスピタリティへの哲学

―― 「おもてなし」を実践するうえで、特に力を入れていることを教えてください。

吉岡さん: 弊社の特徴は、ガイドブックを徹底的に作り込むことです。近隣のおすすめスポットや飲食店を充実させて、ゲストから「どこかいいところは?」と聞かれたら積極的にご紹介するようにしています。無人でも「日本に知り合いができた」という感覚になれるよう、寄り添うことを心がけています。

レビューに「ホストの対応がすごく良かった」「ガイドブックがわかりやすかった」と書いていただけることが多いですね。ガイドブックを作り込めば、同じことを何度も聞かれたり緊急事態が起きたりするリスクも下がるというのが、長年の経験でわかっています。

弊社のオーナーさんにはゲストのために何かしたいという方が多くて、キッチン設備を充実させてくれたり、漫画やおもちゃを置いてくれたり。60代のオーナーさんがAIを使いこなしてコーヒーメーカーの使い方をYouTubeに上げてくれている例もあります。結局、「泊まってもらえると嬉しい」という気持ちを持っているオーナーさんの方がうまくいく。おもてなしの気持ちがある方との取り組みを大事にしています。

「担当者と実際に話してみること」 ── 代行会社を選ぶ際のポイント

―― オーナーさんが代行会社を選ぶ際に気をつけるべき点は何ですか?

吉岡さん: 代表や会社のプレゼンが良くても、実際に運営するのがアルバイトの方だったり、蓋を開けたら返信が全然来ないとか、清掃が含まれていなくてオーナーが全部手配しなければならないといったギャップがあるケースを聞いたことがあります。実際に運営を担当する方との相性が合うかどうかをしっかり見た方がいいと思います。 弊社の場合は私が全案件に入っているので、代表が全部把握しているというところで安心していただけると思います。大きい会社さんでも担当者と実際に話してみて、どんな方なのかを確認することをおすすめします。毎日コミュニケーションを取ることもあるので、一緒にやっていける方かどうかが大事です。始める前はコストが気になりがちですが、いざ運営が始まれば人間関係が全てと言っても過言ではありません。LINEでやり取りできるかどうかという基本的なことも、意外と大事なポイントです。

コンセプトを決め、何かに特化する ── これから始めるオーナーへのアドバイス

―― 民泊を始めたいと考えているオーナーへのアドバイスをお願いします。

吉岡さん: まず「固定資産税を民泊の収益でまかなえればOKなのか、本格的に収益化したいのか」を決めることが大事です。しっかり利益を出したいなら、今は競合のクオリティが上がっているので、ある程度の初期投資をしてビジネスとして捉えないと希望する利回りにはつながりません。初期費用をかけた方が最終的な回収が早くなるケースも多いので、そこをオーナーさんと一致させることが第一歩だと思っています。

もう一つはコンセプトを明確にすること。「外国人に受けそう」という漠然とした理由ではなく、どういう職業・属性のゲストにアプローチしたいのかを決める必要があります。例えば子ども連れをターゲットにするなら、角が丸い家具・段差のない設計・おもちゃの充実といった具体的な特長が必要です。AirbnbやBooking.comのアメニティ項目をある属性に絞って全部埋めるだけで、検索上位に表示されやすくなります。何かに特化して、その価値を丁寧に届けていくことが大切です。


吉岡さんの話から見えてきたのは、民泊運営を単なる業務としてではなく、「人を迎え入れるおもてなし」として捉える姿勢でした。即レスを徹底するコミュニケーション、オーナーにも開かれた情報共有、そしてゲストが安心して滞在できるよう細部まで作り込まれたガイドブック。その一つひとつに、現場で積み重ねてきた経験と、相手に気持ちよく過ごしてほしいという思いが表れています。

民泊運営では、収益性や効率だけでなく、誰と、どのような姿勢で運営していくかも重要です。オーナーの考えを丁寧に聞きながら、一緒に形にしていく――そんな伴走型のパートナーを求める方にとって、吉岡さんのスタイルは一つの参考になるのではないでしょうか。

東急不動産ホールディングスグループが運営する「ReINN」では、独自の基準をクリアした代行業者のみをご紹介。民泊代行検索サイトでは条件を絞り込んで複数社を比較できるほか、専任コンサルタントへの無料相談を通じて、オーナー様に最適なパートナー探しをサポートします。

■主なサポート内容

  • 運営代行会社の選び方のご説明
  • 運営代行会社選びの比較検討支援
  • 民泊の開業・運営に必要なお役立ち資料のご提供
  • 民泊向け物件のご案内

※その他の情報についても、ご要望に応じて弊社にて確認させていただきます。

  • URLをコピーしました!

記事一覧を見る

民泊領域に特化した専門チームとして、法規制や市場動向、運営ノウハウなど、信頼性の高い情報をお届けしています。
専門家との連携や実際の運営支援経験をもとに、オーナーの皆さまに役立つ情報をわかりやすく発信しています。

目次